UIターン者の声

愛媛県からのUIターン

森山 晋伍さん 良子さん

豊かな海と山に育まれた多伎町口田儀地区。ご実家に寄り添うように森山晋伍さん、

良子さんご夫妻の新築のお家があります。お二人は愛媛県から多伎町に2年前にUI

ターン。

3人のお子さんを育てながら、お二人とも福祉の現場で活躍され、一畑薬師マラソンや

スイムラin多伎にも参加、出雲の暮らしを楽しまれています。

UIターンの経緯と出雲の暮らしについてお話を伺いました。

 

 

愛媛から出雲へ。選んだUターンのタイミング

(晋伍さん)浜田市の専門学校を出てから愛媛県の子どもの療育の施設に就職しました。島根県は子どもの療育の施設が少なかったため、どうしても子どもの療育がしたくて全国を探したら愛媛だったんです。妻は愛媛の人で、お互いリハビリの仕事の職場で縁あって結婚しました。

僕はもともと出雲に戻って来たいと思っていたんです。妻が「いいよ」と言ってくれたからこそですね。上の子が4歳の時に帰って来ました。小学校に上がってからの転校は子どもにストレスがかかると考え、こども園で仲良くなった友達と一緒に小学校に上がれるように、このタイミングを選びました。

 

(晋伍さんのお父さん)将来、島根に必ず帰って来いとは言ってないんだけど・・・。帰って来てくれてうれしいです。

 

(晋伍さん)どちらかというと父は頻繁に愛媛に来るのが楽しみでした。

 

(お父さん)10回以上行っとるよ。こっちと良子ちゃんの実家がある場所は同じような環境でね。それに何か心が落ち着いていいね。

 

(良子さん)愛媛では私の実家の近くに住んでいました。山に囲まれたところで、今でも祖父は野菜や米を作っています。

 

補助金を活かして家を建てました!

(晋伍さん)出雲に戻って来るにあたって住むところを色々考えましたが、実家には兄も妹もいるので戻れませんでした。アパートを借りても家賃が月6〜7万くらいかかると思うと、家を建てた方がいいなと思いました。新築の家を建てたら出雲市は補助金があって、市外からのU・Iターン者は固定資産税相当分が5年間助成してもらえます。

愛媛と比べるとこちらの冬はとても寒いので、冬の寒さを一番に考えて家を建てました。

 

(良子さん)寒がりなので、断熱材を多く入れてもらいました。

 

言語聴覚士、理学療法士としての仕事

(晋伍さん)愛媛では僕は言語聴覚士、妻は理学療法士として同じ施設で働いていました。

僕は言葉の遅れている子どもやダウン症の子、5歳くらいになっても発音がうまく出来ない子のリハビリをしていました。

 

(良子さん)私は同じ施設で子どもや高齢者のリハビリをしていました。

 

(晋伍さん)現在、僕は障がいをもつ方の入所施設に、妻は老人保健施設で働いています。

 

UIターン後の苦労

(晋伍さん)この2年間で2回、仕事が変わっているんです。UIターン後も、子どもの療育に関わりたいという思いはありましたが、良いタイミングで就職することができませんでした。

 

(良子さん)私はこちらに引っ越してから3人目を出産しました。慣れない環境で、小さい子3人を育てることは、保育所の送迎や病院受診など、苦労がありました。お義父さん、お義母さんによく助けてもらっています。

 

出雲に慣れるまで

(良子さん)最初は会話をする時に、方言やお話の内容がわからず苦労しました。

私の勤めている老人保健施設に夫のおばあさんが通っています。地域のことは、おばあさんや、ご利用されている高齢者の方が教えてくれました。また、利用者さんの送迎をしながら、地理も覚えることが出来ました。少しずつ慣れ、今では地域の行事やコミュニケーションを楽しめるようになりました。

 

UIターン後の出雲の印象

(晋伍さん)ショッピングモールができたり、バイパスができたり、利便性が良くなったところは以前とすごく変わったなという印象です。

海や山も近いし、サーフィンや山登り、スノボが好きな方も楽しんで生活できると思います。

 

(良子さん)近隣の方との交流が盛んだと感じます。近所の方々とお茶を一緒に飲む習慣は初めて知りました。

他には、子育て支援が大きいと思います。出雲に来てから妊婦検診が無料だったんです。愛媛では補助券はもらいますが、支払いが必要な時もありました。出雲に来てからは全く支払いがなかったので驚きました。

生活環境としては、海があり、自然豊かで良いと思っています。しじみやお魚、イチジクなどを、いつも美味しくいただいています。これまであまり、しじみは食べたことがありませんでしたが、子どもたちも大好きになって、よくお味噌汁に入れています。

 

スイムランin多技に参加しました

水泳1.2kmランニング10kmショートの部に夫婦で初出場!

(晋伍さん)子どもを両親に預かってもらい、時々走る練習や海で泳ぐ練習をしました。妻は地元に海がなく、海で泳いだことがなかったんです。初めは足がつかないと、海に入るのを怖がっていました。

 

(良子さん)慣れると、海がきれいで良かったです。泳いでいて魚が見えたりしました。

 

(お父さん)私も田儀の自然が好きなんですけど、夫婦で田儀を好いてくれて、こうやって地域の行事に自分たちから積極的に参加してくれるのが有り難いね。

 

今後取り組みたいこと

(晋伍さん)夫婦2人ともスポーツは好きなのでスイムランに続けて出場したいですね。

 

(良子さん)ビーチで子どもとキャンプしたいですね。まだこちらに来て2年なので、まだまだ行っていないところが沢山あります。子どもたちと一緒に色んなところへ行ってみたいです。

 

出雲の魅力、「神様が居る」。

(良子さん)出雲の魅力は、神様がいるところだと思います。

災害があった時、幸いにも被害が少なく、皆さん口々に「神様が守ってくれた」と言われました。夫のおばあさんは、いつも神棚と仏壇に手を合わせています。神様を信じ、ご先祖様を敬っているのを感じます。

私の地元では、ご先祖様が守ってくれている、という考えがあるのですが、出雲は神様もいて、人々を守ってくれているのだなと知りました。

一年を通しては、お盆は迎え盆、送り盆があり、秋は花馬の出る祭や、神楽、銭太鼓等を見ることができます。昔の伝統や風習を伝えているところが凄いなと思います。

 

(晋伍さん)僕の実家が伝統を大切にして継いでいるので、僕もそういうのを小さいときから

見てきていて、良いことだ思っています。

 

 

お庭にはお子さんが植えたスイカが大事に育てられていました。

お父さんが水をやり、おじいさんから教えてもらった暑さ避けのひと工夫で藁をかけ、親子4世代で大事に大事に育まれているスイカ。温かい森山さんご一家の象徴のようでした。「神様のおかげ」と暮らすあり方が、仲睦まじく世代を紡いでいくのかもしれません。

これからも出雲を楽しんで子育てに、お仕事に、地域行事に、ご活躍ください。

晋伍さん、良子さん、そしてお父さん、温かいひとときをありがとうございました。

 

 写真・取材・文 たまちハウス 三品 知子

 たまちハウスFacebookページ

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 森山さん写真提供(2枚目、3枚目)