先輩Iターン女子の声

あやかIターン女子 会員No.054

2020.03.11

3.11

9年前。

東日本大地震が起こった時、わたしはまだ学生でした。

近畿でも余震を感じることがあり、めまいのような揺れ方をしたのを覚えています。

 

当時学校に自治体からの依頼があったので、何かできることをしたいと思い、2011年の夏に陸前高田市へボランティアへ行きました。

 

震災から半年も経っていましたが、被災地は津波で流されたまま、こんなこと言っていいのかわかりませんが、戦争映画のセットのような風景が続いていました。

 

スーパーの大きな看板が隠れるくらいまで泥水の跡が付いていて、にわかには信じられない光景が目の前に広がっていました。

本当に信じられなかったし、言葉が出ませんでした。

 

現地では介護施設で高齢者さんの話を聞いたり、肩もみをしたり、子供達と校庭で遊んだり、ただただ何気ないことしか出来なかったです。

でも、現地の方には、今はその何気ないことに手を回すことができない、余裕がなくて落ち着くことができない状況で、来てそこに居てくれるだけで有難いとおっしゃってくださいました。

そして、復興に向かう方達はとても強くて、たくましくて、逆に私たちが元気をもらったような気がしていました。

 

ただボランティアに行った、ということだけで終わらせるのではなく、

9年前にこの体験が出来たこと、それを今後に繋げて伝えていくことが、わたしの使命だと感じました。

 

今現在、世界的な流行をしている新型コロナウイルスによる被害は、9年前の東日本大地震に似たような感じがしています。

 

出雲は休校措置もなかったようで、比較的落ち着いているのかと思います。

でも買い物に行けば、マスクがなかったり、トイレットペーパーやティッシュがなかったり、、、

楽しみにしていたイベントも続々と中止になってしまっています。

 

長くなりましたが、終息の目処が付かない、先が見えない中でも、わたしは9年前に感じたことを胸に、強く生きていきたいと思います。