UIターン者の声
神奈川県からIターン
大田黒 俊一さん
東京都生まれ。神奈川県で技術系の仕事に就き、定年退職を機に単身で出雲市大社町鵜鷺(うさぎ)地区に移住。学生時代から現在に至るまでヨットを続けており、会社員時代には太平洋横断の経験もある。 鵜鷺地区は、鵜峠(うど)と鷺浦(さぎうら)からなる、人口240人程度の海辺の地区。楽しく充実した生活をさせてもらって、ありがたいです。不満は一切ありません。
東京都生まれ。神奈川県で技術系の仕事に就き、定年退職を機に単身で出雲市大社町鵜鷺(うさぎ)地区に移住。学生時代から現在に至るまでヨットを続けており、会社員時代には太平洋横断の経験もある。
鵜鷺地区は、鵜峠(うど)と鷺浦(さぎうら)からなる、人口240人程度の海辺の地区。
移住されるまでのご経歴は?
海が好きだったので水産系の大学に進学し、その後は技術系の仕事を転々としていました。
また、学生時代はヨット部でした。卒業後もずっと続けています。会社員時代には太平洋横断レースに出場し、36日間かけて海を渡りました。レースから帰ると、周りの人から太平洋横断の感想よりも「どうやってそんなに長期間会社を休めたの?」とばかり尋ねられました(笑)。他にも、ヨットを通じて何か社会貢献できないかと思い、障がい者の方にヨットを体験してもらう活動をするNPO法人を手伝ったりもしていました。もともと、私は飽きっぽい性格なのですがヨットだけはずっと続いていますし、これからも続けていきたいですね。
出雲市鵜鷺地区に移住された経緯は?
会社員時代から、定年退職後は田舎暮らしをしようと決めていました。そして、海が好きだったので海辺の地域で移住先を探していて、電車で日本海側の各地域を回る旅をしたこともありました。
そんなある日、東京の「にほんばし島根館」内にある、移住相談コーナーに行き相談したところ、鵜鷺地区のことを紹介してもらったんです。そして、現地を訪れて地元の人に案内してもらったのですが、その際とても地区のことを気に入りました。空き家も何軒か案内してもらい、そのうちの一軒を非常に気に入り入居を希望しました。その後、下見も経て2011年11月に移住しました。
移住されたご感想は?
とても楽しく充実した生活をさせてもらっていて、ありがたいです。不満は一切ありませんね。今、月に10万円ぐらいで生活しているので年金だけでも十分暮らせます。それでいて、とても素敵な地域の住み心地良い古民家に住まわせてもらっていて、海辺なので好きなヨットもやりやすい環境です。なんだか申し訳ないぐらいですよ(笑)。
それに、田舎は退屈というイメージを持たれがちですが、伝統行事を含め都会ではできない貴重な体験がたくさんできて飽きませんね。「体験が、どんどん押し寄せてくる」ような感覚です。関東時代の友人も次々に遊びに来てくれますし、本当に充実しています。
都会と田舎のギャップで困ったことはありますか?
特に、困ることはありません。むしろ、先日都市圏に行く用事があったのですが、人の多さに驚き「もう、都会には住めないな」と感じてしまいました。
繰り返しになりますが、鵜鷺での生活に不満はなく、ありがたいと感じることばかりです。お世辞でもなんでもなく、素直に心からそう思っていますよ!
写真・取材・文 NPO法人ふるさとつなぎ 代表 清水隆矢【市よりの委託先】