UIターン者の声
徳島県からUターン
持田 貴昭さん
出雲市湖陵町出身。高校卒業後、徳島県の大学に進学。2011年にUターンし、実家で暮らしながら市内で保育士として勤務。写真撮影や自転車、フットサルなど、趣味の幅も広く出雲での生活を満喫している。出雲らしい楽しみ方がたくさんでき、退屈な日がないぐらい充実しています。
出雲市湖陵町出身。
高校卒業後、徳島県の大学に進学。2011年にUターンし、実家で暮らしながら市内で保育士として勤務。写真撮影や自転車、フットサルなど、趣味の幅も広く出雲での生活を満喫している。
出雲市湖陵町にUターンし、保育士になった経緯は?
中学生の頃には保育士になることを決めていました。12歳年下の妹がいて、当時から身の回りの世話や保育所への送り迎えなどもしていました。元々、子どもが好きだったこともあり、ちょっとした成長を間近で見られることが楽しかったです。こうした経験をする中で、子どもと関わる仕事をしようと保育士の道を選びました。以後、その想いはぶれていません。
高校を卒業した後は、徳島県にある大学に進学し、保育士になるための勉強をしました。長男だったこともあり、大学卒業後は出雲市湖陵町の実家にUターンしました。これまで、何度か勤務先を変えながらも出雲市内で保育士として働いています。保育士の仕事は、働き始めてから知った、大変なこと、しんどいことがたくさんありました。しかし、子どもの成長に立ち会える等やりがいは大きいですね。保育士の道を選んだことは一切後悔していませんし、もし将来転職することがあったとしても仕事や家庭で保育士としての経験を活かしたいです。
休日の過ごし方は?
元々、退屈するのが嫌いな性格ということもあり幅広く趣味を楽しんでいます。これまで、写真撮影、自転車、軽音楽、ソフトボール、フットサルなど色々と挑戦してきました。特に写真は長く続いていて、友人と出雲の様々な景色を撮りに行ったりもします。海、滝、コスモスや向日葵などの花畑など、少し足を伸ばせば写真を撮りたくなる景色がたくさんあります。
出雲での暮らしを楽しむコツは?
Uターンした当初は、地元に残っている数名の友人しか遊び仲間がいませんでした。転機は、市内で開催されていたバーベキュー交流会のイベントに参加したことです。そこで新しい友人ができ、その友人から誘われてまた別の催しに顔を出すとまた新しい友人ができ…といった具合に交友関係が広がりました。実は、趣味も自発的に始めたものはほとんどなく、どれも友人に誘ってもらって始めたものばかりです。好奇心を強く持ち、誘われたらまずはやってみるという姿勢が良かったのかもしれません。
もう一つ大事なのは「出雲らしい楽しみ方」を見つけるということです。出雲は、大都会に比べれば商業施設など都会的な遊び方ができる場所は少ないです。一方で、自然が近くにあるため写真撮影や自転車などを楽しむにはいい場所です。このように「出雲らしい楽しみ方」がたくさんできるので、今は暇な日がないぐらいに充実していますよ。
出雲市湖陵町の魅力は?
家の近所には山・川・池など自然が揃っています。少し足を伸ばせば海や湖(神西湖)もあります。それでいて、スーパーやコンビニ、ホームセンターなどもあり生活に不便はしませんし、出雲市中心部まで足を伸ばして大型店舗などに行くことも気軽にできます。
近所の人たちとも気持ちよく付き合えていて、普段から気軽に話しかけてもらったり、色々と親切にしてもらったりします。
私は小さい頃、祖父から自然の中での遊び方をたくさん教えてもらいました。山ではタラの芽を採りに行ったり、カブトムシを捕まえたり。川ではカニやウナギを捕まえたり、ハゼを釣ったり…。祖父の日曜大工もよく手伝っていましたね。将来、結婚して子どもができたら、祖父に教えてもらったようなことをたくさん経験させてあげたいです!
出雲にUターンを考える若い世代へのメッセージをお願いします。
私はこれまで自分の力で生きてきたという感覚があまりなく、周りの人に「生かされて」きたと感じています。家族や友人をはじめ、色々な人にお世話になって今があります。出雲に帰ってきてから、特にそんなことを実感しています。やはり、人の温かさは、出雲の大きな魅力です。
それと、出雲市を含む島根県には仕事が少ないと思われがちです。確かに、大都会と比較すれば選択肢は少ないかもしれません。一方で、既存の仕事が少ないということはこれから仕事を創り出せる「隙間」が多いということではないでしょうか。自分で何かを立ち上げるにはいい環境かもしれませんね。私の友人にも、デザインやブライダル関連事業で起業した人など、いきいきと自分のやりたいことを仕事にしている人が何人もいますよ。
写真・取材・文 NPO法人ふるさとつなぎ 代表 清水隆矢【市よりの委託先】