UIターン者の声

大阪府からIターン

神西 忠彦さん

2014年8月大阪府豊中市から移住。出雲は妻の父の実家でありよく訪れていたが、転職をきっかけに移住を決意。住まいを市の空き家バンクで、仕事を(公財)ふるさと島根定住財団の紹介で見つけ、今では一家全員で出雲での暮らしを満喫し、健康的な生活を送っている。

Q:こちらの方に住まわれる前のところは?

神西:大阪の豊中という所なんですけど。まあ、普通のベッドタウンですかね。都心からちょっと離れた団地が多いような…そういうところでしたね。

神西:印象は…あまりそうですね。深く残ってない…本当に町ばっかりと言うか、あの…建物ばっかりで、あまり印象に残るようなものがあると言われればあまり無いかなという風なところが正直なところですね。

 

Q:移住のきっかけというのはどういった?

妻:もともと私の父が出雲の出身で、私は小っちゃいときからよくこっちに帰って来てたりしてたんですけど、昔っからなんか出雲好きで、主人と「老後は出雲で暮らしたいねん」とかってゆってたんですけど、ちょうど、そうやって話してて、6月に一回友達とふたり旅行に来たんですよ。その時に、石見神楽とか見て回って、「あーやっぱり早く帰りた~い」ってなって、ってしてたら主人の勤め先の社長さんが亡くなられて、じゃあ、もう「これをきっかけに出雲へ引っ越そうかぁ」っていう話でこちらへ引っ越してきました。

 

Q:住宅情報を探されたのはどういったところから?

妻:とにかく、最初に定住財団とかがあるの全然知らなかったので、【島根、引っ越し】とかってネットで適当にいれて調べたら、定住財団さんが出てきて定住支援とか、物件紹介して下さるとかいうの読んで、ホームページの中を見てみたら、いろいろ写真付きで間取り図もついてて、普通の不動産屋さんのホームページみたいになってて、「あっ!すごい!こんなきれいな家あるんや!」って。ここの最初の写真見た印象が。で、ここ…部屋数もすごい多いし、広いし、お庭もついてるし、で、主人と話して、じゃあちょっと電話してみようかっていうことでお電話さしていただいたんです。

神西:『出雲の空き家バンク』で検索して、見せてもらったんですけど、写真で見ても、「あぁ、なかなかきれいな家やな」と思ってみてたんですけど、実際来てみたらほんとにすごくきれいで、最初に築の何年とかいうの見てたんですけど、そんなん全然感じさせないようなほんとに大家さんとかもきれいに管理してもらえてて、僕らが住むときもすごく快くやってもらえたんですごくありがたかったですね。やっぱり、どういったらいいですかね。本当に、景観もそうやし、中も本当によくきれいに整えられているなと感じました。

 

Q:地域の感想をお願いします。

妻:周りに緑も多いし、海もあるし、ご近所がすごい親切にしていただいて、右も左もわからない状態で引っ越してきてたんで、不安だったんですけど、すごい教えていただいて、お祭りも誘ってもらったり、自治会にもちょこちょこ参加させていただいたりで、それまでは“同じマンションの中でも、知らない人がいる”みたいな感じだったんですけど、こっちは、自治会を一緒にまわっていただいたのもあるんですけど、顔見たら声かけてくれはるんで、安心して暮らせてます。あと、うちの主人と、子供が一番喜んでいるのが、食べるものがおいしい(笑)

神西:すべておいしい。

妻:お魚なんかも、丸ごと売ってるのがもう、『当たり前』みたいな感じで。

子供:そっちか。(笑)

神西:そっちや。(笑)

妻:すごい、そこら辺も喜んでて。で、あの…やっぱりゆったりしてますね。全体的に。のんびり暮らさせてもらってる感じで…地産地消というのが、湖陵だけじゃなくて、もしかしたら出雲全体がそうなのかもしれないですけど、スーパーとかに行っても湖陵産とか佐田産とかすごい知ってるとこのが売ってて『安心』っていうのはすごいあります。都会に住んでいると、海外産のやつとかどうなんやろうな?っていう心配が常にあったんですけど、食べることに関してはすごい、健全(?)健康(?)っていう感じはすごいあります。

妻:土と水と空気がきれいっていうのは、すごい値打ちあるよね。都会からきたから余計思うのかもしれないですけど、本当にすごいなぁって毎日何か思うことがあります。父も結構、老齢なんですけども、出雲へ帰ってきたことでちょっと元気に長生きしてくれたらなと思ってますけど。

子供:出雲にきて、水がおいしいから、煮物とかも結構おいしくなった。

妻:うん。

神西:より。より…おいしくなった。(笑)そこが、ポイントやな。(笑)

子供:あっ。そう。(笑)

 

Q:住んでみられて、負担感はありますか?

妻::負担というのは本当に、今のところ無いですね。

妻:本当に、引っ越してきて良かったねっていう会話が、絶対一日に一回、二回は出るような生活してるので…なんか…あの…ね~。本当に無いです。ある?

子供:ないね~

妻:だから、負担というより、良くなったことの方がスッと出てきますね。

そうそう。子供の学校へ行ったら、生徒さんの方から、「こんにちは!」「さようなら!」って声かけてくれて、ああいうのもこっち来て初めてだったんで、『うわ、すごいな。』って思ったよね。

神西:多分こっちの土地の人からしたら当たり前の事なんやろうけど、当たり前の事を当たり前にやるっていうことがすごく大事なことや。そういうのでお互い気持ちよく生活できるんやなというのをこっちに来て実感することが多いですね。  不便に思ったことは…

妻:全然ないね。

神西:ないなー

妻:だから、困ったことないですか?って聞かれるのが一番困るんです。ご近所の方にも聞かれるんですけど、「困ったことない?」「不便なことない?」って気にかけてくれはるんですけど、本当に遠慮しなくていいよって言ってもらうんですけど、遠慮してるんじゃなくて、本当に無いです。

子供:無いものは無いからね。

妻:そう。

 

Q:それは、うれしいですね。

神西:うん。

妻:もっと早くに来たかったなって。うん。

神西:これは、縁のもんやからね。タイミングのもんや。

妻:うん。このタイミングでなかったら、この家も無かったしね。

神西:ここは、いいですよ。

妻:あと、個人的なあれなんですけど、私は神社すごい好きで、こっちへ帰ってきたら、神社さんがすごい元気で嬉しいと思いましたね。

 

Q:そうですか。

妻:はい。すごい、お参りに来ている方が多くて…

Q:やっぱり趣があるものが多いですかねぇ?

妻:そうですね。 近所の神社さんもなぁ~。すごい良かったよねぇ~

神西:空気感がいいんだよな。あそこにある独特の…

妻:やっぱり、出雲なんやなって思う。

神西:うん。

 

(屋外)14:18~17:49まで庭で家庭菜園の様子(家族3人で)