築地松 「築地松」(ついじまつ)とは、出雲地方の屋敷の主に西側と北側に植えられ、一定の高さに整然と刈り込まれた黒松の屋敷林の事です。出雲平野を流れる斐伊川は、古代から氾濫が多く、この地では、頻繁に洪水に見舞われました。洪水から身を守るため、人々は土を積み上げ、高い位置に家屋を作るようになります。さらに、家の周りには、土を盛り上げて「築地(ついじ)」と呼ばれる防水用の塀を築き、築地の土を固めるために、水に強い樹木や竹を植えるようになりました。これが、築地松の始まりだといわれています。築地松は柔らかい土地を安定させると共に強い季節風を防ぎ雪害から家屋を守る役割も果たしています。 地を築く松から築地松という名前がついたと言われています。 前のページ 次のページ