御井神社
【住所】
島根県出雲市斐川町直江2518
命主社
【住所】
島根県出雲市大社町杵築東181-1
御井神社は安産の神様として深い信仰を受けています。
御祭神は、木俣神(このまたのかみ)、八上姫大神(やかみひめのおおかみ)です。
木俣神は、大国主命の御子(八上姫との間にできた第一子)です。
「古事記」によると、大国主神と結婚した「八上比売(やがみひめ)」は、子を身ごもり出雲国まで来ましたが、大国主神の正妻「須勢理毘売(すせりびめ)」を畏れ、生まれた子を木の俣に押し込んで因幡国に帰ってしまわれました。
このことからこの御子を「木俣神」といい、またの名を「御井の神」と言います。
社伝によれば、八上比売は出雲から因幡に帰る途中、この地で産気づいて出産したとされ、その際に「生井(安産の水神)」「福井(産児幸福の水神)」「綱長井(産児寿命の水神)」の3つの井戸を掘って産湯に使われたと伝えられています。
正式な名称は「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」で八十神によって大やけどを負われた大国主命に二人の女神、蚶貝比売(きさかいひめ)、蛤貝比売(うむかいひめ)の二柱を降ろされ、その難を救われた。と言われています。
寛文5年(1665)の出雲大社御造営にあたり、命主社の裏の大石を石材として切り出したところ、下から銅戈と勾玉が発見されました。
銅戈は北九州の特徴をもったものであり、勾玉は糸魚川のヒスイで作られた可能性があり、この出雲の地が古代から北九州や北陸とつながっていたことを物語っています。
・ムクの巨木
命主社の前には、推定樹齢1000年といわれるムクの木があります。
高さ17m、根本回り12mもあり、板状の根が発達し、2m近くも根上りした見事な巨木です。
見ているだけでも不思議なパワーを感じます。
命主社から少し東にいくと、真名井の清水があります。
昔から出雲大社に関わる神聖な清水とされてきました。
11月23日に催される古伝新嘗祭の「歯固めの神事」には、この井戸の小石を用いる習わしになっています。
島根の名水百選にも選ばれています。
御井神社
御井神社
命主社
命主社
【住所】
島根県出雲市斐川町直江2518
【住所】
島根県出雲市大社町杵築東181-1