先輩Iターン女子の声
IzumiIターン女子 会員No.041
2019.06.19
ぼてぼて茶
こちらに来てから、ずっと気になっていた『ぼてぼて茶』を頂きました。
ぼてぼて茶とは、元々、奥出雲のたたら製鉄の職人さん達が高温で過酷な作業の合間に、立ったまま口に流し込んでいた労働食だといわれています。また、不昧公の時代の非常食だったと言う説や、上流階級の茶の湯に対抗して庶民が考え出した、趣味と実益を兼ねた茶法だとする説等あるそうです。煮出した番茶を丸みのある筒茶碗に注ぎ、長めの茶筅で泡立て、この泡立てるときの音から「ぼてぼて茶」の名がついたといわれているとのこと。泡立てたお茶の中に、おこわ、煮豆、きざんだ高野豆腐や漬物などの具を少しずつ入れ、沈んだ具を混ぜるように器を回してから口に流し込みます。
具が沈まないように、勢いをつけて飲むと、あっという間に飲み終わってしまいましたが、城の堀を眺めながら頂くお茶は格別でした。