2025.09.30
国引き神話の主人公を祀る社
皆さん、こんにちは。本日は「出雲国風土記」の冒頭を飾る「国引き神話」の主人公である「八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)」を主祭神として祀る長浜神社を紹介していきます。
長浜神社は海の向こうの土地に綱をかけて引き寄せ大地を造られたご事跡により、綱引きの祖としてスポーツ上達や不動産守護の神としてのご神徳が知られています。また、幸運や縁結びに金運などのお願い事を引き寄せて下さる神様として祟敬されています。
長浜神社は武運長久を祈る、勝利への信仰でも有名です。豊臣秀吉の時代に唐入り(朝鮮出兵)の際に百日祈願がありました。加藤清正や片桐且元に福島正則といった戦国武将の参拝があり、その折に「弓掛の松」が長浜神社境内にあります。緒戦の連勝に豊臣秀吉がいたく喜び、桐の神紋をはじめ恩賞を授かっています。この頃から「武道・スポーツ上達の守り神」のみならず「勝負に勝つ神」として信仰を集めるようになりました。人生に勝利すべく北斗七星をデザインした勝守を身につけ、試合・難関に挑む善男善女から広く支持されています。
長浜神社では社務所の奥に国引き神話が壁一面に描かれていて、とても印象的でした。緑豊かな参道を歩きながらの参拝は気持ちよかったです。出雲市にはまだまだ神話に縁がある神社があります。今度はどんな神話に出会えるのか楽しみです。最後まで読んで頂きありがとうございました。



