出雲に住んでびっくりしたこと。

それは「風が吹く」ということ。

しかも

…かなりの強風。

…ものすごい音で。

”強風警報”って初めての体験でした。(*_*;

そんな状況に初めて遭遇した日。

「あぁ、このことか…！」と

管理人さんが言っていたことを思い出したのでした・・・。

 

＊

 

それは引越して来た当日。

自転車置き場の場所を管理人室へ訊きに行くと

「部屋の前に置いた方がいいですよ」

「え？」

 

「自転車置き場ありますがね…島根は地形的に風が吹くんですわ」

 

ワタシ「？？？」

 

そして自転車置き場を案内してくれながら、

管理人さん曰く。

「風が吹くとね、自転車は倒れるんです」

「倒れた自転車をそのままにしておけばいいんですがね…皆さん起こすんです」

「するとね、また倒れるんです…」

と困ったように話すので

ワタシは屋根も壁もある自転車置き場を見て

心の中が「？」になりながらも

「じゃあ、島根の強風に適したパッと起こせる自転車スタンドが発明されたらいいですね！」

と何故か励ましていました。

すると、ふと私の自転車に気づいた管理人さんに

「あぁ！そんなにいい自転車は絶対に部屋の前に置いて下さい・・・！」

と言い切られ…(;・∀・)

「ハイ」と、よくわからないまま答えてその場は終わりました。

しかし、すぐに実感。

風が吹く出雲…！

そして

正解だったなあ、と

引越し直前にゲットした電動アシスト自転車に乗るたび

心の中でガッツポーズ。（笑）

 

＊

 

東京の友人たちとLINEでやり取りする中で

「出雲はものすごい風が吹くの」と伝えていました。

すると一人の友人が

「それじゃあ、出雲って風の谷みたい」

「ナウシカの世界」

「ナウシカの風の谷って、風が年中吹いているから、死の病が来ないんですよね」と。

なるほど、コロナと重なるような話だなぁ…と思いつつトーク。

 

＊

 

朝目覚めた時、何気なく外の音に耳を澄ますのが日課になりました。

 

マイペース先輩に

「今日は風の日だ！」とか

「今日は静かだからベランダへ出ても大丈夫だよ～」

などと報告するのも日常のひとコマに。

 

風の音で起きる日には部屋の前に置いた自転車に安心する。

（「管理人さん、ありがとう！」と感謝しつつ。笑）

そして。

穏やかに晴れた日の朝は

街中でありながら静かで

鳥たちのさえずる鳴き声と

かすかに聞こえてくるお寺の鐘の音で目覚める幸せ。

 

出雲へ引越して来てよかった！と思える瞬間です。