宍道湖の北と南
松江と出雲の間に宍道湖がある。両間を移動するには電車か車か、どちらにしても宍道湖の北を攻めるか、南を攻めるかそんな選択肢が生まれる。
宍道湖の北岸を通るは、国道431号。国道431号は島根県出雲市から鳥取県米子市を結ぶ一般国道だ。対する南岸は、国道9号が通る。国道9号は、京都府から山陰地方を経由して山口県までの一般国道。脇目も振らず、ただただアクセルを踏んでいれば気付くとそこは京都!!!なんてことも可能って話。道ってどこまでも続いているんだなぁとしみじみ実感する。
宍道湖の北も南も基本的にはひたすら道のりをたどればよく、どシンプルなカーナビいらず。方向音痴な私にとても優しい。他の特徴として、北(国道431号)は一車線のみで車幅もタイトめ、南(国道9号)は二車線の区間もあるが、一車線のところでも比較的広々運転できるくらい余裕があるといったところ。
それぞれ良いところはあるけれど、思いつく方法で宍道湖の南北を移動した結果、私のお気に入りは車での宍道湖北岸だ。さらにいうと、松江から出雲に向かう方が好き。
私が北(国道431号)の方が好きな理由は何個か挙げられるが、大まかに3つある。
ひとつは、宍道湖のボーナスタイムが長いこと。
南に比べて、北の方が宍道湖を近くに感じながら運転できる時間が長い。あとは、北からの宍道湖の方が美人さん(笑)女性の言う「私、右から見た方が可愛いの」みたいな。そんな感じ。
ふたつは、緑をより近くに感じること。
北(国道431号)は民家や山、畑など自然を感じられ、癒される。道も上り坂や下り坂があったり、道が曲がったり、変化があるのもまたいい。
みっつは、一畑電車との並走。
鮮やかな緑を背景に映えるオレンジのビタミンカラー(オレンジだけじゃないよ)が印象的な一畑電車。通称バタデン。大体1時間に一本のペースで運転しているため、並走できるとなんだか今日はツイてるって思える。それだけでその日が特別な一日に変わる。
友人のおばあちゃんはお散歩中にバタデンをみると立ち止まって手を合わせるらしい。
なんともほっこりしたエピソードだ。
今回のおすすめは、車で北(国道431号)を走ることであったが、いろいろ試した結果なので初めて旅行に訪れた方はぜひ、一畑電車に乗って車窓からの景色を楽しんでもらいたいなと思ったりもする。機会がある方は、いろいろ試されて自分のお気に入りができたらいいなと思う。
それでは、また~