一畑薬師の1300段
11月に入り、もう半袖では歩けなくなった。暑さが落ち着き、肌寒くなってからやってみようと思っていた事。
一畑薬師の1300段の階段を登ること。
一畑薬師には一度訪れた事がある。
車で山道を進むと本堂に続く階段を数十段残したところに駐車場がある。
その駐車場からはお土産屋さんやお洒落なシフォンケーキのお店にすぐ辿り着き、さらに進み階段を登っていくと本堂に到着する。
しかし、一畑薬師にはこれとは違ったルートがひとつ存在する事を知った。
それが通称1300段の石段と呼ばれるもので、一畑坂下から薬師本堂まで続いているものになる。
昔は本堂までこの道しか無く、みんな参拝するのにこの石段を登っていたらしい。
真夏に1300段を登る自信は到底無く、秋を迎え涼しくなったころに石段チャレンジをしよう!と企んでいた。
薬師坂下に車を停め、いざ登り始める。
一畑薬師の石段は高さが無く、平べったい。
しかもなんとなく手前に傾斜がある様な感じだ。
沢山の人がこの道を通ったんだろうなとわかるくらい石がすり減ってふと歴史を感じる部分と元々斜めに設置された様な部分とが混在している。前日の雨と日の当たらない場所では苔も多く、足元が危ういシーンもあった。
石段に高さがない為、一段づつ登って行くには少し物足りなさを感じたが、一段飛ばしを採用したらすぐに息が上がった。
途中、あと何段という標識が励ましてくれる。
石段のスタートから3分の1は木が茂りひんやりとした苔ゾーン、そこを抜けると身体もポカポカしだし、陽の入るゾーンへと進む。
写真を撮ったり、美味しい空気を存分に吸い込んだり、、、ゆったり登っていた気がしたが、15分かからないくらいで本堂に到着。
意外とあっさりと登れてしまった様な気がした。
こっちに来て、車生活をしているとなかなか歩くこともなく運動不足が心配だったが1300段は心地よくチャレンジ出来る手軽な運動だなと感じた。
そして、これまた本堂の脇から見える景色に驚く。案外こんなにも高いところまで登って来たのかということに。
宍道湖を眺めながらクールダウン。
車で来るショートカットバージョンも良いけど、1300段を登ってこそ感じる登頂でのこの開放感は格別だなぁと感じる。
一畑薬師は目のお薬師さまとして有名。
目玉親父のブロンズ像も数体あり、それぞれが可愛らしいポーズを取っている。山上商店街でいただくおまんじゅうもあんこがたくさん詰まっていて美味しい。
見所満載の一畑薬師!ぜひあなたも1300段挑戦してみてはいかがだろうか。