くろんぼIターン女子 会員No.146

2024.09.30

あんこ旅

 出雲の雲州平田にて97日から11月の8日まで約2ヶ月間、あんこ旅が開催される。

 越してきたばかりの私にとって、こういったイベントは街やお店を知るきっかけになるので願ってもない大チャンスだ。

あんこ旅〜雲州平田編〜では、大きく平田エリアと一畑エリアに分かれており、今回のあんこ旅がきっかけで一畑薬師にも行ってきた。

あんこ旅とは、対象の菓子屋やパン屋などの16店舗を周り、あんこを使用した商品を購入しながらあんバサダーを目指そう!というもの。

対象商品の購入でスタンプを集めて、そのスタンプ数に応じてお菓子の引換券やプレゼントがもらえる。また、参加16店舗ごとにQankoAが用意されておりあんこについて学びながら楽しく周ることが出来る。

知っているようで知らなかったことやつい誰かに話したくなるような小ネタがあったりとQankoAも何気に楽しみにしてしまう。

 自分が訪れた中でおすすめしたいのがあづま堂と來間屋生姜糖本舗の2店舗だ。

 あづま堂さんの「あづま小倉」が最高に美味しい。

粒あんがゴロゴロ入った羊羹をカステラ生地で挟んでいる。これが美味しくないわけがない!!普段は1竿での販売だが、あんこ旅の期間中はカットされ個包装のものが準備されている。購入しやすく、試してみたかった人にとっては今がチャンス!

 來間屋生姜糖本舗さんではこのあんこ旅の為に考案された「あんこ糖」が店舗でGET出来る。出雲産の小豆を焙じて作られた小豆茶と小豆を煮出し、濾した生餡をふんだんに使用した「あんこ糖」は口に入れるとシャリシャリとほぐれながらほんのりと小豆が香る。お茶を引き立てるような優しいお茶菓子だった。この期間の限定販売というスペシャル感もたまらない。

 あんこという括りだが、お店によって全く違った「あんこ」を味わえるのがこのあんこ旅の魅力だと思う。お店の方との会話や街歩きも楽しみつつゆるりと周ると「あんこ」を通して満たされた気分になる。私はまだ旅の途中なので、16店舗制覇には程遠いが、期間中に大量あんこ摂取に勤しみたいと思う。

 目指せ!雲州平田あんバサダー!!!!

 

[日本あんこ協会監修]出雲あんこ旅~雲州平田編~

8月の20日から出雲に越してきて、少し落ち着いてきた頃にお彼岸シーズンがやって来た。秋分の日を中日とした前後7日間をお彼岸とするらしく、スーパーや街中でもお彼岸ポスターが目に留まる機会が増えた。越してきたばかりで、移住前に住んでいた千葉までお墓参りをしに帰るのもなぁと思い、自分にとって「お彼岸」はどこか関係ないものだと思っていた。

そんな矢先、近所のあるパン屋さんがあんパンを土曜日のみ販売していることを知った。

その特別感から行ってはみたいが、あいにく仕事でいけないんだとぼやくと、「今ならお彼岸シーズンだから平日でもあんパンが買えるよ」と言われた。しかし、自分の中で「お彼岸」と「あんパン」がうまくイコールで結ばれなかった。お供え物といえば、果物、お菓子、お酒など、故人の好きなものというのが私の認識で、何の疑いもなくお供えもの=「あんパン」という地元の方の話に頭の中が「???」だらけであった。

一旦この件を持ち帰り、調べてみるとこれは山陰あるあるなんだそう。島根県、鳥取県、岡山県の一部に広がる風習らしい。山陰で「法事パン」と呼ばれるそれはお彼岸などのお供えものとして、また法事のお香典返しとして広まる山陰の一般常識らしいのだ。そもそも、パンではなく「あんこ餅」であったが法事の度にお餅をつくのが面倒ということから、手軽なパンに変わっていったのだそう。その前に、なぜあんこ餅?という疑問も抱くのだがこれはまた次の機会に

今回はひょんなことから、山陰を知る機会が生まれた。暮らしていけば、もっと色んなことを知れると思うと今からとても楽しみである。どれも取りこぼさぬようアンテナをしっかり立てておかなきゃな。

それでは、また~

松江と出雲の間に宍道湖がある。両間を移動するには電車か車か、どちらにしても宍道湖の北を攻めるか、南を攻めるかそんな選択肢が生まれる。

宍道湖の北岸を通るは、国道431号。国道431号は島根県出雲市から鳥取県米子市を結ぶ一般国道だ。対する南岸は、国道9号が通る。国道9号は、京都府から山陰地方を経由して山口県までの一般国道。脇目も振らず、ただただアクセルを踏んでいれば気付くとそこは京都!!!なんてことも可能って話。道ってどこまでも続いているんだなぁとしみじみ実感する。

宍道湖の北も南も基本的にはひたすら道のりをたどればよく、どシンプルなカーナビいらず。方向音痴な私にとても優しい。他の特徴として、北(国道431号)は一車線のみで車幅もタイトめ、南(国道9号)は二車線の区間もあるが、一車線のところでも比較的広々運転できるくらい余裕があるといったところ。

それぞれ良いところはあるけれど、思いつく方法で宍道湖の南北を移動した結果、私のお気に入りは車での宍道湖北岸だ。さらにいうと、松江から出雲に向かう方が好き。

私が北(国道431号)の方が好きな理由は何個か挙げられるが、大まかに3つある。

ひとつは、宍道湖のボーナスタイムが長いこと。

南に比べて、北の方が宍道湖を近くに感じながら運転できる時間が長い。あとは、北からの宍道湖の方が美人さん(笑)女性の言う「私、右から見た方が可愛いの」みたいな。そんな感じ。

ふたつは、緑をより近くに感じること。

北(国道431号)は民家や山、畑など自然を感じられ、癒される。道も上り坂や下り坂があったり、道が曲がったり、変化があるのもまたいい。

みっつは、一畑電車との並走。

鮮やかな緑を背景に映えるオレンジのビタミンカラー(オレンジだけじゃないよ)が印象的な一畑電車。通称バタデン。大体1時間に一本のペースで運転しているため、並走できるとなんだか今日はツイてるって思える。それだけでその日が特別な一日に変わる。

友人のおばあちゃんはお散歩中にバタデンをみると立ち止まって手を合わせるらしい。

なんともほっこりしたエピソードだ。

今回のおすすめは、車で北(国道431号)を走ることであったが、いろいろ試した結果なので初めて旅行に訪れた方はぜひ、一畑電車に乗って車窓からの景色を楽しんでもらいたいなと思ったりもする。機会がある方は、いろいろ試されて自分のお気に入りができたらいいなと思う。

それでは、また~

出雲な生活がスタートし、約1ヶ月。日々の生活の中で見つける小さな幸せが私をほっこりさせる。

  今回はそんな「ほっこり」を2つ挙げる。それぞれ書いてて笑っちゃいそうなくらい当たり前のことなのに、それが出来る人が少ないのが今までの経験上とても多い。

1つ目は、すれ違う時に挨拶をする事。

挨拶は大事。よく顔を合わせる人や、ご近所関係であれば挨拶は当然のことではある。

しかし、出雲な生活の中で驚いたのは、特に学生達がすれ違いざまに気持ちの良い挨拶をしてくれる事だ。ご近所さんではないし、何度も顔を合わせた事があるわけでもないのに明るく通った声で「こんにちは!」と言ってくれる事が非常に多い。

挨拶ってとても素敵なものなのに、知らない間柄で急に挨拶するのは異質で警戒してしまいがちだ。関東での暮らしでは馴染みのなかったことなので最初は慣れずに、うまく返せなかったが、ここ最近では負けじとちゃんと挨拶が出来ている。と思う。

2つ目は、横断歩道に立つと車がちゃんと停まってくれる事。

これも歩道優先といっても当たり前のことではあるのに、関東で車が歩行者のために停まってくれる事なんてほとんどなくて、出雲に来て親切な車の多さに感動したのを覚えている。こういったところに出雲の方々の人としての余裕を感じる。

私の知り合いの方の話だと、島根旅行で1番印象的だったのは車の運転マナーの良さだったそう。その方は地方各地を周る中で、車の運転のしやすさでその土地の人となりがわかるという面白い持論に行き着き、結果島根県は良い人が多いと言っていたのをふと思い出した。

  こんな風に、何気なく過ごす生活の中に「ほっこり」が多く見つかる出雲。

自分が今まで過ごしてきた地域との違いを感じる機会が多く、その度に出雲の良さに触れる事ができるのが嬉しい。また、ひとつずつ出雲な暮らしの中にある「ほっこり」を見つけていきたいなと思う。

Iターン女子 会員No.146

くろんぼ

"関東からIターンして来ました〜くろんぼです。 島根旅行で『ここに住みたい!』と思い、その2年後にようやく移住の夢が叶いました✨どうぞよろしくお願いします♪"