小梅Iターン女子 会員No.135

2024.09.02

出雲根紫(いずもむらさき)

先日、出雲根紫にまつわる催しが3日間にわたり
大社町の北島国造館 亀山会館にて開催されました。

注:根紫を、むらさき、ねむらさきなどと読み、紫草とも書く。
生薬名は紫根(シコン)。

私は1日目と3日目に参加させていただいたのですが

初日、神門通りのアロマセラピーサロン、ゆるりを主宰されている
川島桜さんによる出雲根紫を使ったリップづくりワークショップ、


藤岡大拙さんの出雲紫草と万葉集などをふくめた歴史のロマンあふれるお話、


3日目には京大薬学博士によるシコニンの研究に関する講演を拝聴しました。

展示には、松江の染織家、矢野まり子さんの作品、反物や絞りの着物など。
美しい色に、私も含め、来場者の皆さん大変感動した様子でした。

こちらイベントに関する川島桜さんの投稿リンクです。

職場の方と一緒にワークショップに参加した際、
山陰中央新報さんの取材もあり、
先生方をさしおいて、、翌朝の新聞に載っていました。

手荒れやアトピーの方にも大変重宝され、
生薬の紫根としても利用される紫草。
栽培は、大変困難を極めるとのことです。

島根県雲南市で20年以上前から研究を重ね
紫根を栽培されている舟木木工所代表の舟木清さんはじめ、
全国で難しい栽培に日々向き合う方々の努力があり
種が毎年受け継がれ続けて
こうして染め上がった織物や
紫根そのものを拝見できるのだと感じました。

舟木さん、川島さんは
島根県知事にもお会いになり、
出雲紫について説明をされ
リップクリームをプレゼントされたそうです。
行政などの力で
保護のための機運が高まることを期待したいですね!

私はワークショップ参加のさい、リップクリームを
試しにちょうど汗疹のような痒みがあった場所に
塗ってみました。

その後、びっくり!かゆみも赤みもしずまり、
とても快適になりました。
紫根、すごい!!!

職場でも紫根の配合された商品を取り扱っており
そういう意味でも、原料植物の原点、
日本での現状を知ることができ、大変勉強になりました。

薬になる植物は、栽培が難しく貴重とよく聞きますが
日本在来のむらさきは特に、大変デリケートで
現状では雨を避けたり、肥料を工夫したり 
人の手で栽培するのは、かなり困難とのこと。

平安、室町などの頃と比べると、1000年ものあいだに
気候がどんどん変わってきていることも
関係しているかもしれません。
ことしの夏は暑く、全国の栽培者の方々も
かなり心配されているそうです。

大切に継いででいかなければ、簡単に絶滅してしまうとか。。

歴史を感じられる根紫を大切に受け継ぐための活動
これからも応援できることがあればと思います。

こうやって知ることができ、良い機会でした。
関係者の皆様、ありがとうございました。