2025.07.10
初夏のオイカワ
ブログを開いてくださりありがとうございます。山下です。
私のプロフィール写真の魚は「オイカワ」といいます。
以前一度ブログで婚姻色が綺麗だというような内容を書いたことがあるのですが、ちょうど5月から7月にかけてオイカワの婚姻色がピークになる時期です。
婚姻色というのは繁殖期を迎えたオスがメスにアピールするために、色鮮やかになった体色のことです。少し鳥の求愛に通じるものがありますね。
オイカワの婚姻色は体全体が青と緑が混ざったような色になり、ヒレやお腹に近い部分はピンク色になります。そして尻ビレ(尻尾に一番近いヒレ)が大きな花びらのような形に変化ます。私はこの婚姻色で彩られた魚たちが花のようだなと感じることもあり、「婚姻色を咲かせる」というような表現を使うことがあります。
ちなみに顔の周りに白いぶつぶつが見えることがあるかもしれませんが、それは「追星(おいぼし)」という婚姻色とともに現れる変化です。病気や怪我ではないのでご安心ください!
このブログに何度も登場している「宍道湖自然館ゴビウス」の大きな水槽では、美しい婚姻色を咲かせたオイカワたちがたくさん泳いでいて、普段よりも水槽内が華やかに感じます。
繁殖期のオスは縄張り意識が強く、オス同士で体をぶつけ合って争うこともあります。
初めて見ると思ったより激しい争いの様子に驚いてしまうかもしれません。
銀色一色で地味に思われがちな日本の川魚たちの普段とは相反する姿を、ぜひゴビウスでご覧になってください!!