2024.12.22
杉玉づくり
酒蔵の軒先に
新酒ができたことを知らせるために
酒屋の軒先に吊るされるあたらしい杉玉。
それを作る体験をさせていただきました。
“杉玉の飾りは元々、奈良県にあるお酒の神様を祭る大神神社(おおみわじんじゃ)の文化だったといわれています。大神神社では、毎年11月14日になると「おいしいお酒ができるように」という願いを込めて杉玉を飾ってきました。その風習が江戸時代の初期頃から全国の酒蔵に広がり、今ではさまざまな場所で杉玉が見られるようになったのです。
また、杉は大神神社がある三輪山に多く自生する木で、三輪山の杉は聖なるものとされているため、杉を使った杉玉ができたとされています。
本来は三輪山の杉で作られた杉玉を飾ることが習わしでしたが、現在は各地の酒蔵が自分たちで製造したり、業者に依頼したりして作っていることもあるようです。”
昔ながらの作り方では
竹に熱を加えて曲げ、球体にした土台を作ってから
杉の枝を刺していくようですが
今回は、ガーデニングに使われるバスケットを組み合わせて芯にするやり方で行われました。
杉の枝をどんどん差し込んでいき、
隙間のないように詰めては、
剪定鋏やチェーンソーで綺麗に整える
穴や隙間があったら、また枝を詰める
ということを4〜5回繰り返し
上下を何度もひっくり返しながら
歪な形になったり、球になったりを繰り返し
15時からスタートして、19時前に完成しました。
杉の枝を山奥へとりにいくだけでも
大変な作業とのこと
作業終了後は、杉のフレッシュな香りの中
粕汁や雑穀のおむすび、
出雲のお漬物「けんちゃん漬け」をいただきながら
お酒の原料米のことや気候変動による米づくりの難しさ
副杜氏の方より、
酒造りの歴史や変遷など
色々なお話を伺うことができました。
ありがとうございました。