先輩Iターン女子の声

ゆりをIターン女子 会員No.048

2020.11.29

生き続けるケヤキ柱

120年前のケヤキ柱。

明治29年(1896年)に建てられた古民家を温泉旅館として移築再生した際の端材です。

(私の職場の設計事務所では新築住宅や商業施設の設計、古民家改修等を行っています)

8年前の工事で不要になった部材を所長が大切に保管していたそうです。

今回、その柱がスツールとして生まれ変わりました!

 

 

これは柱の下部(1階床あたり)なので、大引き等の床組(床板を支えるための構造体)の継手跡(木材同士を接合するために柱にあけられた穴)が現れています。

ケヤキ柱の歴史を物語るような、魅力的な形状ですよね!

所長の提案で、この柱の変遷を残しておこう!ということになり、筆で書かせていただきました

 

 

このケヤキが柱として人々の暮らしに寄り添った120年。

種から芽を出し、柱として製材されるまで成長してきた100年。

遡ると、ものすごい歴史です。

そして、再生された古民家は新たな100年に向かって踏み出しました。

 

 

 

…それにしても、端材とはいえそんな素晴らしいケヤキに、たった28歳のゆりをが習字教室に通っていた小学生時代を思い出しながら筆ペン(100円)でおそるおそる書いて良かったのだろうか

その後の数日間は毎晩 布団の中でもんもんとする日々を送ったのでした。(今は熟睡しています)