先輩Iターン女子の声
ゆりをIターン女子 会員No.048
みなさん(イノシシ含む)のおかげでした!
天気の良い夕方
仕事場から何気なく窓の外を見ると、畑にイノシシを発見しました!
プリプリと可愛い尻尾を振りながら動く柴犬サイズの小さなイノシシ。
窓越しに こちらの存在に気付きながらも、黙々とツルムラサキに食らいついていました。
発見したときは「せっかく育ったツルムラサキが…!!」と悲しい気持ちになったのですが、冷静に過去を振り返ると「まぁ、いっか」と思えました。
過去のブログでもお話したように、このツルムラサキはイノシシが掘り起こした場所に植えたものです。
私が管理しきれなかった畑の一角がイノシシによって耕され、そこに苗を植え、収穫し、最後はイノシシによって完食されました。見事な循環。
あまりにも荒らされるのは困りますが、今回はしょうがない!ということにしておきます…笑
共生としか言いようのない貴重な体験をして、自然の恵みを分けていただく有難さを改めて実感しました。
■過去ブログ
さて、2年間のゆりをブログはこれで終了となります。
出雲暮らしの中で私が「楽しい!」「面白い!」と感じたことを無心に書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
このブログは移住・定住促進の一環ということなので、最後に少し触れたいと思います。
私が移住して良かったと思うのは、今までの自分が持っていた小さな常識や固定観念をリセットできたことです。
人、場所、文化、慣習など新たな出会いを通じて、考え方や感じ方の幅が広がったように思います。
それと出雲の環境が自分に合っていたのは特に幸運なことでした。
自分の好きなもの・興味あることが常に身近にある環境だったので、この2年間で多くのことを知り、考え、失敗や発見を繰り返しながら楽しい日々を過ごすことができました。すべての出会いに感謝しています。
「好きな暮らしを 好きな場所で 好きな人と」
ある映画に出てくる言葉です。
皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
私は行きたい場所も挑戦したい事も山ほどありますが
ひとまず今は、出雲が好きです。
生き続けるケヤキ柱
約120年前のケヤキ柱。
明治29年(1896年)に建てられた古民家を温泉旅館として移築再生した際の端材です。
(私の職場の設計事務所では新築住宅や商業施設の設計、古民家改修等を行っています)
8年前の工事で不要になった部材を所長が大切に保管していたそうです。
今回、その柱がスツールとして生まれ変わりました!
これは柱の下部(1階床あたり)なので、大引き等の床組(床板を支えるための構造体)の継手跡(木材同士を接合するために柱にあけられた穴)が現れています。
ケヤキ柱の歴史を物語るような、魅力的な形状ですよね!
所長の提案で、この柱の変遷を残しておこう!ということになり、筆で書かせていただきました…!
このケヤキが柱として人々の暮らしに寄り添った120年。
種から芽を出し、柱として製材されるまで成長してきた100年。
遡ると、ものすごい歴史です。
そして、再生された古民家は新たな100年に向かって踏み出しました。
…それにしても、端材とはいえそんな素晴らしいケヤキに、たった28歳のゆりをが習字教室に通っていた小学生時代を思い出しながら筆ペン(100円)でおそるおそる書いて良かったのだろうか…
その後の数日間は毎晩 布団の中でもんもんとする日々を送ったのでした。(今は熟睡しています)
のりこ婆ちゃん ありがとう
そういえば、先日、大田市の三瓶山に行った時のこと。
「お昼におむすびだけじゃ足りないかもね〜」と話しながら車を走らせていると、「あっ!」と一人が声をあげました。
目線の先には小屋と「野菜つけもの」の文字。
よく分からないまま車を停めて近寄ってみると、無人販売所でした!
鮮やかな野菜たちと保冷ボックスがあり、これら「すべて100円」…?!
私たちは梅干し、ワサビ漬け、らっきょう漬け、柚子味噌をひとつずつとり、小さな料金箱に100円玉を4枚入れました。
そして、料金箱の横には手書きのメッセージがありました。「コロナに負けず、畑の野菜たちも育っています。これからもよろしくお願いします。 〜にこにこ市 のりこ婆〜」
ここを見つける前は「スーパーに行ったら何かおかずあるかな?」と話していましたが、それよりもずっと素敵な出会いでした。
無人販売だから会えないのが残念だけど…
のりこ婆ちゃん、大好きです🥰
ドライバジル
ゆりを畑で大量にできたバジル。
今年は元気に育って良かった!
バジルは夏だけかと思いきや、少し肌寒くなっても案外大丈夫なんですね😳
とはいえ花が終わって葉が傷んできたものもあり、やっとこさ大量収穫開始!
夏にソースをたくさん作ったけど、長期保存のため今回はドライにしてみました!
・ホームセンターでもよく見る干しカゴ(写真の青いやつ)を買う
・職場の敷地内で一番日当たりの良いゆりを畑で天日干しするため、余ってた木材を切って即席の干し場を作る(ダサいのは気にしない!)
・バジルを収穫して茎と軸を取り、葉だけを干しカゴに入れて天日干しにする(夜は室内に取り込む)
まず実行してから考えるタイプなので、とりあえずこんな感じでやってみました。
それで得られた改良点はコチラ↓
・干しカゴの青が鮮やかすぎて気分悪くなった→亜麻色のもの(意外と売ってないしちょっと高い)を探し出して買い直した
・強風で即席干場が倒れた→支柱を深く差し直した
・ドライ後のバジルを手で砕いてみたが、均質にならず時間もかかる→砕く作業は自宅のフードプロセッサーを使った
色々ありましたが、完成したドライバジルは乾燥後も香りが良く、焼き野菜にかけるだけで美味でした!🐷🌿✨
まだまだ たくさんあるので忙しい日々は続きます!
(来年は他のハーブも育てて数種のハーブソルトを作りたい…)
ちなみに干しカゴはゆめタウンの300円ショップにもリネン色のチビサイズがありました。耐久性低そうですが室内やベランダなら問題なさそうなので、少量でドライフルーツとかやってみたい!という方にもおすすめです。
ご興味ある方はぜひ〜🌿✨
紅葉狩り
友人たちと三瓶山へ紅葉狩りに行きました!
三瓶山は島根県のほぼ中央に位置しており、火山地形と牧野景観が評価され国立公園に指定されています。主峰の男三瓶山をはじめとする複数の峰がくぼ地を取り囲むように環状に連なる稜線を描いているのが特徴です。
私が行ったのは紅葉し始めの時期だったので、その特徴的な山の連なりが木々の移ろいをより一層鮮やかに見せているように思いました。
この美しさは三瓶が特別なのか、この季節が特別なのか…?もう自分が何を言いたいか分からんくなるくらい、とにかくどこで何を見ても美しかったです😂🍁
山道の途中で何度も車を停めて、遠景や足元の山野草を眺めながら進んでいきました。
普段の散歩や旅行先では気に入った葉っぱを持ち帰ることもあるのですが、国立公園内では植物採集が禁じられています。それでも湧き上がる「持ち帰りたい!」という衝動をぐっとこらえ、逆にこの瞬間を楽しもう!という気持ちで美しい景色を目に焼き付けてきました!
その後、三瓶を降りて着いたのは川辺の広場。昼の日差しが温かい場所にレジャーシートを広げ、みんなでコンロを囲んで川の水を沸かし、朝に準備してきた おむすびやおやつ、コーヒーを頂きました。
森に響く鳥の声、木漏れ日の下でキラキラと光る川のせせらぎ。自然の中でみんなとゆったり食べるお昼ごはんは最高に贅沢でした!!
山での紅葉狩りは少し寒かったけれど、景色もごはんも楽しんで大満足な一日だったな~と家で振り返ってみると写真が少ない!!
目に焼き付けるのに必死でカメラの存在を忘れていました…
このブログでお見せできる写真が少なくて残念ですが、ツーリングやドライブだけでも楽しめる場所なので、みなさんも是非行ってみてくださいね!