プリンIターン女子 会員No.129

2024.10.29

出雲弁⑩

年末調整の書類準備をするにあたり、ふるさと納税の返礼品のおすすめなど、会社で耳にすることが多くなった。

そういえば出雲市は蕎麦、ブドウ、ワイン以外にどんな返礼品があるんだろうと検索してみる。
以外にも富有柿、西条柿があり驚く。柿畑を見かけたことがあまりなかったが、平田地区は柿の産地のようだ。大昔、海底だったらしいこの地域はミネラル分を含んだ土壌で、甘くて触感の良い柿が収穫できるのだとか。

出雲の方は、渋のない甘い柿のことを「あじがき」というらしい。
イントネーションも独特で、発音に抑揚をつけて「が」の音を強調するといい感じに真似ることができる。
甘い柿なのに「あまがき」じゃないんだな 笑

2024.10.25

ほうき星

いま話題の紫金山・アトラス彗星、ご覧になったかな。

10月4日までは観測が日の出前だったこともあり、眠い目をこすりながら東の空を探し、10月12日からは日没後の西の空にカメラを向ける。仕事前、仕事後にコーヒー片手に数時間空を見上げる、なんとも慌ただしく写真にどっぷり浸かる1ヶ月。

出雲は日本海に面しているので、星空撮影はとても楽しい。稲佐の浜や日御碕が星空撮影地として有名だが、私の個人的なおすすめは神戸川河口と、キララトゥーリマキ公園。ここは星撮りをしているヒトがほとんどいないのでのんびり撮影が楽しめるし、自撮りで遊んでも見られることがないので恥ずかしくない 笑

水平線に沈む太陽の位置を目印に、夕方1番明るい星、金星の少し右を探す。肉眼ではなかなか見つけにくいので、アプリを入れていない私はスマホをかざして探す。

スーっと尾のあるホウキ星が画面に現れると、それはもう興奮。

バズーカ砲のような大きなレンズでないと撮れないのかと尋ねられることがあるけれど、コツさえ知っていればスマホでも撮影できる。ナイトモードで最大秒数に設定、f値が変更できれば最小値に。あればスマホ用の三脚、なければ身近にあるものでスマホが動かないように固定。

タイマー機能があれば、シャッターボタンを押してダッシュしてポージング。今の時期、天の川を見上げる自撮り写真が撮れると楽しい。30秒動かないでジッとしてるのは結構難しいけど、ぜひチャレンジしてみてね。息はとめなくても大丈夫 笑

 

大昔、日本列島はユーラシア大陸と地続きだった。
今の形ができはじめたのは1500万年前。

小学校、いや中学校だったか記憶は曖昧だが、日本列島が大陸からちぎれて今の形になったとことを皆が学んだことだろう。なんとその痕跡を出雲でみることができる。

出雲市小伊津にある「洗濯岩」。
海側にはシマシマ、ギザギザの凸凹の岩場があり、まさに洗濯板。山側は平衡感覚がおかしくなるような斜めの断層と、ゴツゴツした岩肌がみられる。
以前、日御碕灯台でみた四~六角柱が組合さった幾何学的な形状をした柱状節理とはまた違うものだ。柱状節理は流れでた溶岩が冷えて割れたものだが、こちらの洗濯岩はプレートに押された海底がドレープのようにヒダをつくり、海面上昇で地表に現れたものなのだとか。

痕跡を前にしても、なんとも想像しがたい壮大なスケールの地殻変動。神さまが三瓶山と大山に綱を結んで、4つの土地をひっぱってつなぎ合わせて島根半島ができたという「国引き神話」にも通じるものがあるような、ないような 笑


小伊津海岸の洗濯岩

2024.10.11

出雲のキツネ

出雲市では、様々な動物と遭遇する機会がある。
移住して間もない頃、斐伊川の砂州にシカがいるのをみた。
一瞬見間違いかと思ったが、立派なツノの雄鹿だった。

そして今回遭遇したのは野生のキツネ。
住宅街のすぐそば、河川敷の草藪からひょっこり現れた。
スラリとした身体に長い尻尾、大きな耳に細長い顔。
痩せた大型犬のようにも見えるがホンドギツネだ。

「ごんぎつね」や「手袋を買いに」など、物語に登場するキツネから想像するに、彼らは案外ヒトの近くで暮らしている。警戒心が強いので、朝夕の薄暗い時間帯で見かけることが多いが、はっきりと姿が確認できる明るい時間帯に会えると嬉しくなる。

こちらの気配に気付いて逃げるというよりは、獲物をさがしてウロウロ、狩りの途中といった様子だった。ほどよく刈り込まれた草原は獲物をみつけるのに最適な狩場。今朝のご飯はなんだろな。

Iターン女子 会員No.129

プリン

鳥取からきました。移住者目線で日々の暮らしを綴っていきます。立派な地元民になるべく発見探検するぞ。