出雲弁⑳
先日、ご近所さんから料理のお裾分けをいただいた。
「これ、まいずね~。だまされたと思って、たべてまっしゃい!」
思わず、え?っとなった。
まずいものを作ったけど食べてみろと?
これが出雲弁の面白いところで、標準語にすると
「これ、美味しいんだよ~。だまされたと思って食べてみて!」
「まいずね~」は一見「まずいね~」みたいに聞こえるけど、美味しいよ~という意味。
ちなみに「まずい(不味い)」は出雲弁で「まんない」。これはこれで難しい 笑
そして、「たべてまっしゃい!」の「まっしゃい」は、「~してみなさい」という意味。
「遠慮せんでいいよ」「安心してやってみてね」というような優しさがギュッと詰まった表現と言っても過言ではないと思う。言葉の響きがとても可愛らしい。
出雲弁には出雲の人の温かい人柄がそのまま表れている。
だから、「食べてまっしゃい!」とすすめられたら、
ただの「食べてみなさい」ではなくて、出雲の愛の言葉として受け取ってほしい。








