プリンIターン女子 会員No.129

2025.02.27

出雲弁⑭

小学校三年生で習う「こそあど言葉」
自分から近い場所や、遠い場所などを示す時に使う指示語。
この「こそあど言葉」、出雲では少し変化する。

・これ → こー
・それ → そー
・あれ → あー
・どれ → どー

例①)あーして、こーして、そーして、次はどーにすーかね?
訳①)あれして、これして、それして、次はどれにするの?

例②)そーは、どーのことかね? こーかね? あーかね?
訳②)それは、どれのことですか? これですか? あれですか?


動詞も「する」の「る→ ”ー”」最後が伸びることが多いように感じる。
・する → すー
・みる → みー
・たべる → たべー

「〇〇だけん・・・かね?」「〇〇すーけん・・・だわね」
疑問形の語尾に「かね」言いきるときに「わね」をつけるとさらに雰囲気が。
まだまだ奥が深いぜ、出雲弁 笑

 

2025.02.25

初参拝

出雲にきてから、一度もお詣りしていなかった出雲大社。
寒波で雪に見舞われた連休の早朝、思い立って参拝に向かうことにした。
なかなかここに足が向かわなかったのは、きっとタイミングがあったんだろうなと思うことに 笑

家を出たときは猛吹雪で4センチほどの積雪があったが、到着する頃には雪も止み、風もおさまっていた。午前6時前。神門通りは車通りも少なく、観光客の姿もほとんど見当たらない。駐車場から最も近い正門に向かう。観光情報誌やSNSでみかけるこの大鳥居は二の鳥居。江戸時代はこの広場に芝居小屋があったのだとか。ここから神門通りのはるか先に一の鳥居「宇迦橋(うがばし)の大鳥居」の姿がみえる。全部で4つ鳥居があるのだが、鳥居の真ん中は神様が通る道なので左右の道を進むのがマナーらしい。雪を踏む「ギュッギュッ」という音を心地よく感じながら拝殿に向かう。

出雲大社の参拝作法は独特で、「二礼四拍手一礼」。
二回おじぎをして、四回柏手を打ち、最後にもう一度おじぎを一回する。
あれ、どうだったかなと思いながら、前の方の動作を真似た 笑

拝殿の後ろに回ると御本殿の大屋根が見える。2本の木が交差した「大社造り」とよばれる独特な建築様式。松江にある美保神社にも同じ大屋根がある。島根には「えびすだいこく両参り」という風習があり、出雲大社と美保神社をセットで参拝するとご利益が倍増すると言われている。出雲大社の大黒様と、美保神社の恵比寿様が親子なので、父である大黒様からお参りするのが良いとされている。

ずっと気になっていた出雲大社に参拝できて、心からホッとした。清々しい空気の中で心も洗われたような気がした。参拝を終える頃には雪も止み、青空がみえはじめた。参道も参拝者で賑やかになり、雪も徐々に溶けてきた。次は美保神社に行かねば。良縁、良縁。

出雲に来てから、まだ出雲大社にお参りしていない。
「その土地の神さまにきちんと挨拶するのが礼儀だ」と曾祖母に教わったことがあり、次の休みこそはと決めていたのだが、この日、車は大社ではなく一畑薬師(いちばたやくし)へと向かう。「物事にはタイミングがある。今日はまだその日じゃないよ」と神さまに言われたことにしておこう 笑

一畑薬師は目のや病気や、子どもの成長を願う人々に信仰されている場所。地元では正式名称ではなく「お薬師さん」と呼ばれる方が多いように感じる。標高200メートルの一畑山山頂にあり、眼下に宍道湖を一望できる絶景スポットでもある。運がよければ雲海越しの大山も拝めるよと、帰りに立ち寄った参道のお蕎麦屋さんに写真をみせていただいたのだが、これはまた次回のブログに。

参道を進むとゲゲゲの鬼太郎の目玉親父が迎えてくれる。
ブロンズ像の台座には様々な言葉が刻まれ、親父殿がその言葉に合わせた動作をしているのが面白い。例えば「欲にころぶな」という言葉には、参道でお金を拾おうと転ぶ親父殿の姿があり、思わず笑ってしまう。また、十六羅漢像があるお寺は数あれど、ここお薬師さんではそれぞれの羅漢像に詳細な説明がある。「天才バカボン」の「レレレのおじさん」のモデルとなった強面の羅漢像に出会い、思わず「へーーーー!!!」

そして心揺さぶられる場所がもうひとつ。
八万四千仏(はちまんしせんぶつ)。
おびただしい数の仏像が整然と並ぶ光景は圧倒される。それぞれ奉納されたもので祈りが込められている。仏像のサイズは、数メートルのイメージをもっていたが、実際には約20センチくらい。ギャップに驚きながらも、そのスケールと圧倒的な存在感に引き込まれる。

この日、本堂では涅槃図が公開されていて、ちょうど読経の最中だった。曾祖母が信仰心の深い人だったこともあり、幼少期に聞いた読経の音が蘇り、心が落ち着くような不思議な感覚に包まれる。『オンコロコロ センダリ マトウギソワカ』一畑薬師の真言。これを唱えながら本堂を時計回りに100回まわると、心が清められるのだそう。

最近では、寺院でもデジタル決済が導入され、便利さに驚かされる。
お賽銭やおみくじ、絵馬の購入がPayPay対応になっていて、現金を持ち歩くことが少なくなった今、デジタル決済の進化を実感する。お金のやり取りが簡単になり、気軽に参拝できる時代が到来したのだなと感じる。

一畑薬師は地元の人々に深く愛されている場所で、特に目の病気を治す力があると言われている。絵馬に「目が良くなりますように」と願いを込め帰路についた。ここは、訪れるすべての人々に癒しと力を与えてくれる、大切な場所だ。

2025.02.07

くるみ市

「くるみ市」大津町の住宅地にある市場、いやマーケットとでも言うべきか。
いずもな暮らしのブログ記事を拝見し、心惹かれお邪魔した。
このブログ、移住検討される方のみならず、観光客、在住者への情報発信も兼ねているなと思う。

店舗の外には、連れて帰りたくなる花苗や樹木が色々と販売されている。
部屋中グリーンでいっぱいにしたいものの、枯らす心配がありセーブしているが、良心的な値段に財布の紐も心も緩む。
敷地内にある手作りの公園では、子どもたちが元気に遊ぶ姿があり、店内はご年配の方から子連れの家族まで、幅広い世代で賑わっている。

地元の特産品や、新鮮な野菜のコーナーも充実。
地元で採れた旬の野菜はどれも鮮やかで、ここの土地の恵みを感じることができ、家で料理をするのがとても楽しみになる。特に魅力的だったのは、木工屋さんの手作り雑貨。一つ一つ丁寧に作られたアイテムが並んでいる。コーヒー好きの私の目を奪ったコーヒー用の道具もあり、ついつい手に取ってしまった。木の温もりが感じられる道具って、使うだけで心地よいひとときが過ごせる気がする。また、自分で作るバターナイフのキットもあり、思わず「これ、作ってみたい!」と心が躍り購入。自分の手で削りながら作る体験は、いつ作ろうかワクワクしているところ。

併設のパンと焼き菓子のお店も人気で、この日は長い列が。あまりの混雑に今回は諦めたが、それだけおいしいパンが並んでいる証拠。使用する酵母が毎日違うと伺った。次回は是非、パンをゲットしよう。

新鮮な地元野菜を買いにきたはずが、思わぬ収穫。忙しい日常の中で心を癒してくれる大切なひとときとなった。ここで手に入れるものは、ただの「商品」ではなく、そこに込められた人々の思いや温かさも一緒に持ち帰ることができるような気がする。忙しい日常から少し離れて、地元の恵みを楽しみながら、手作りのアイテムを手に入れる贅沢な時間を過ごしたい方に、ぜひ訪れてほしい場所。


くるみ市
パンと焼き菓子の店
〒693-0011 出雲市大津町1574-8

Iターン女子 会員No.129

プリン

鳥取からきました。移住者目線で日々の暮らしを綴っていきます。立派な地元民になるべく発見探検するぞ。