出雲弁④
音は同じだけど、意味の違う言葉、同音異義語。
例えば「雨」と「飴」、「橋」と「箸」など。
イントネーションが多少違っても、日常会話で誤解を招くようなことはないと思うのだが、出雲弁はこの限りではない。
目があわん
なんと、昨日の晩は目があわんだったわー
昨日の晩、誰かに目をあわせてもらえなかったのだろうかと思いきや、なんと眠れない、眠りたいのに、まぶたがくっついてくれないの意味であった。これは全く通じない 笑
音は同じだけど、意味の違う言葉、同音異義語。
例えば「雨」と「飴」、「橋」と「箸」など。
イントネーションが多少違っても、日常会話で誤解を招くようなことはないと思うのだが、出雲弁はこの限りではない。
昨日の晩、誰かに目をあわせてもらえなかったのだろうかと思いきや、なんと眠れない、眠りたいのに、まぶたがくっついてくれないの意味であった。これは全く通じない 笑
島根県でイチゴの産地といえば?
いちばんに安来市を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。かく言う私も、県外の友人に発送するときは、安来市にある「道の駅あらエッサ」まで足を運ぶ。安来では「苺一縁(いちごいちえ)」というキャッチーなフレーズとともに、イチゴは縁結びのラッキーアイテムになっているそう。縁結びの地、島根県ならではの言葉遊びが面白い。
話が脱線してしまったので本題へ戻そう。
先日4種類のイチゴ詰合せセットをいただいたのだが、色、形、大きさとともにパッケージに貼られた品種シールをみて驚いた。「島根県出雲産」紅ほっぺ、かおり野、天使のいちご、スターナイト。初めてみる品種名もさることながら「え、出雲産?」出雲にイチゴ農家があることを初めて知ることとなった。
生産者である「春日さんちのいちご園」を検索してみると、出雲市西園とある。まだまだ土地勘がないので、あの辺りかという想像はつかないが、ブドウではないイチゴのビニールハウスがあったりするのかな。
苗から花が咲き、実になり、収穫から出荷まで、想像以上にコスト、労力、手間がかかる。消費者目線では単価が高いと感じるだろうが、父方の祖父母がイチゴ農家をしていたこともあり、安価なほうだと個人的には思う。春日さんちの作業風景を想像しながら一粒一粒味わっていただいた。来年は出雲から出雲産イチゴを友人に送ることにしよう。
出雲で梅といえば、斐川公園にいくといいよと教えていただき、早速行ってみることに。
階段を登った丘陵地にはたくさんの梅の木があり、長いレンズをカメラに携えた方が数名ほど。皆さんのお目当ては「梅とウグイス」ならぬ「梅とメジロ」。カメラマンの間では「ウメジロー」と呼ばれる春の被写体。
梅園内はマスク越しでもわかるほど梅のよい香りが漂う。足元の花びらも風情はあるのだが、どうやら先日の風雨で花がかなり散り傷んだ様子。
それなりに画になりそうな花つきの良い枝を探し、梅の花の蜜を吸いにやってくるウメジローを狙う。驚かせないようにそっと近づき待つこと数分。梅の枝のなかをぴょんぴょんと、かなりのスピードで動き回るターゲットを発見。あまりの速さに追いつけない 笑
なんとかカメラに収まった1枚。
まだまだ蕾の木もたくさんあったので、次回またチャレンジだ!
斐川公園
〒699-0631
島根県出雲市斐川町直江3864-2
「元気ですか?」を表現する英語のフレーズは 「How are you?」と中学のとき授業で習った。実際ネイティブは「What’s up?」や「How’s it going?」を多用する。こちらのほうがカジュアルでカッコいい。
そこで今回は覚えたての「元気ですか?」出雲弁表現を2つ紹介。さっそく明日から使ってみよう。
「まめ」は元気、体の調子がよいという意味。
「まめなかね?」と相手に聞かれたら「まめにしちょーよー」と答えよう。
「えすこ」はいい具合、ちょうどよいという意味。
「しちょらい」は「している」。
出雲弁は語尾に「らい」がつくことが多い。「居る」 は「おらい」、「している」は「しちょらい」といった感じ。先住地である鳥取西部では「居る」は「おんなる」、「している」は「しちょんなる」。似ているようでちょっと違う。出雲弁って温かくてかわいらしい。
某テレビ番組ではないが、せっかく出雲に来たのだから地元の美味しい飲食店にいってみたい。というわけで、職場の先輩方に「オススメの飲食店はありませんか」ときいてみた。
さすが、地元レディのみなさん。
候補は次々とあがり、検索のスピードが追いつかないほど。
スマホ内の写真とともに、店の雰囲気、接客、料理の盛付け、量や味にいたるまで、情報誌やウェブサイトの口コミよりも確実だ。
数ある候補の中から今回はこちらの喫茶店。
幸
〒693-0035
島根県出雲市芦渡町653-5
サチと書いてユキ。
昔からあるお店とあって、昭和な雰囲気が漂うゆったりとした店内。5種類のモーニングの中から「おにぎり」を注文。(モーニングLO. 10:45)
地元マダムたちのガールズトークをBGMに、大変美味しくいただきました。ランチタイムの「ゆき定食」「しあわせランチ」も気になるところ。ぜひまた行かねば。
朝昼晩、三食そばでも苦にならない程度でそばが好きだ。
近所におすすめの蕎麦屋がたくさんあるのは、移住して嬉しかったことのひとつと言える。
出雲そばといえば、殻のついた実をそのまま挽く、挽きぐるみの粉を使用することや、三段重ねの丸い器に入った割子そばが特徴的。一段目を食べ終えたあとに残ったつゆを二段目にかけ、それをまた三段目にかけて食べ進む。
箸の持ちかたにも厳しかった父の、一見行儀の悪いその食べかたに正直目をうたがった。この文化を知らない観光客は、以前の私同様に驚かれるのだろうな。
さて問題。
次のうち、日本三大そばの正しい組合せはどれでしょう。
① 戸隠そば・出雲そば・更科そば
② 戸隠そば・出雲そば・わんこそば
③ 戸隠そば・出雲そば・へぎそば
↓
↓
↓
正解は②でした♪
長野の戸隠(とがくし)そば、岩手のわんこそばと並び、出雲そばも日本三大そばのひとつ。
いつか新潟のへぎそばや、山口の瓦そばも旅先でぜひ食べてみたい。
島根半島の最西端、断崖の上にそびえるのは、石造りでは日本一の高さと、日本で5箇所しかない3mの巨大レンズをもつ白亜の灯台。日御碕灯台。
以前撮影で立ち寄ったとき、青い空、海と灯台のコントラストがとても印象的だった。自宅から30分の距離となった現在。夜明け前、もしくは夕方に出掛ければ、働く姿を見ることができる。
朝焼けを期待したこの日、狙い通りにはいかなかったものの、明るくなりはじめる空と対照に、灯台の温かな光が薄らいでいく光景は心動かされるものがある。
ここ日御碕、足元に目をやると非常に面白い。
大昔の大噴火の痕跡。
ドロドロの溶岩が流れ、冷え固まるときにギュッと縮み割れ目が入ると四・五・六角形の柱のようになるのだそう。節理は、割れ目の意味で「柱柱状節理(チュウジョウセツリ)」というらしい。
蜂の巣、亀の甲羅、積木…
踏んだらゴゴゴッと柱が沈んで、仕掛けが発動しそうだった 笑
70年咲くバラ
むかしむかし、雨上がりの通勤途中。
美しく咲いたバラに心奪われたパン職人がいたそうな。
この感動、なんとかパンにできないかものかと試行錯誤して生まれたのが、いまや出雲のソウルフードと呼ばれている「バラパン」のはじまりだとか。不思議な形のパンと、そのパッケージがまたなんともレトロで可愛らしい。
上下左右から舐めるように眺めたあと袋から取り出す。フワッフワのパンは、力加減を間違えると壊れてしまいそうだ。このバラパン、出雲流の食べかたがあるらしい。波型の花びらの部分を1枚ずつちぎって、間に挟まれたクリームをつけて食べてみた。かなりの甘さかと思いきや、実にほどよい。そして懐かしい味。そして最後までバラの花感。これで花占いできそうだね。花びらの数は常に奇数にしておいていただかないとだな 笑
こだわりつづけて70年。
1日2000個を手作業でこしらえるというのだから職人さんたちの技ってすばらしい。
島根県出雲市の「バラパン」製造会社
「まげな大根ができたのー」
(立派な大根ができましたねー)
「か、まいけん、もっていのーだわ」
(これ、美味しいから、もってかえりなさいね)
【まげな】
立派な、大きい、すごい
【まい】
美味しい
【まげな】は、てっきり美味しそうの意味だと思っていたら違った。
美味しいを出雲弁にすると【まい】らしい。
美味しくないは【まんない】。
伝わりそうで、伝わらないから出雲弁ってかわいいし面白い。
ちなみに鳥取西部では大きいを【がいな】と表現する。
米子がいな祭りは、米子の大きい祭り。出雲の大きい祭りだと、出雲まげな祭りに? 笑
普段使いの醤油、どんな種類つかってる? 料理用とは別に、かけ専用で「さしみ醤油」を好んでつかう私。 旅先の道の駅では、ご当地の醤油を購入することもしばしば。 創業明治30年「岡茂一郎商店」。平田町にある老舗の醤油店。 昔ながらの製法で搾るこだわり醤油があるということで店舗を訪れる。 木綿街道の中にある歴史的な佇まい。 店舗向かい側には一式飾りの常設展示があり、 仕込みの様子が漆器で表現されている。 濡れた傘を立てかけようとキョロキョロしていると、 スタッフの方があちらにどうぞと教えてくださった傘立ては、 醤油の一升瓶を入れていた木製ケース。 古いものが形をかえて今の暮らしに溶け込んでいるって素敵だ。 思いがけず木綿街道の歴史や文化、 醤油の製造過程を丁寧に楽しく教えていただいた。 醤油が5種類もあることを知らなかったし、 「さしみ醤油」は「刺身につける醤油」だと勘違いしていた。 「さいしこみ醤油」の略で、1年半かけて造った醤油を、 再度原料とともに木桶の中でさらに1年半仕込むから「再仕込み」。 全国生産量のたった1%しかない種類だというのは正直驚いた。 商店では、昔ながらの木桶の醤油蔵の見学や、つくりかた、魅力、 味比べなどの体験もできる(要予約)。 種類豊富な商品ラインナップ。どれを購入しようか悩むこと10分。 なかなかひとつに決められない私にピッタリだったのが、 小ぶりサイズの味比べセット。 「さしみ醤油【甘口】」と、カシューナッツを醤油としじみだしで焙煎した 「醤油まめ」、「醤油あめ」も購入。 ラベルやパッケージデザインも可愛いので贈り物にも喜ばれそう。
有限会社 岡茂一郎商店 〒691-0001 出雲市平田町861 TEL 0853-62-2045 FAX 0853-62-2049